外科での実習って聞くと…
外科の実習は展開が早くてついていけるか不安…。
関連図のつながりがわからない…。
外科って聞くだけで、内科よりも厳しくって辛いだろうなってイメージが強いかもしれません。
外科の指導者さんはサバサバしててキツイだろうなぁって思ってる看護学生さんも多くいると思います。
確かに多いかもしれませんが、だからと言って逃げられるわけでもないので、
少しでも記録や計画の助けになればなと思い、外科病棟勤務の実習指導歴10年近い僕がまとめてみました。
この記事を読むと
- 外科での実習のイメージがつく
- 外科実習の最中だって人の計画立案
そういったことの参考になるといいなと思います。
〇術前は不安に寄り添おう
手術までの時間
無事に手術が終わるのだろうか…とか
術後の痛みとか大丈夫なのかな…とか
患者さんも漠然と不安を抱いていることが大半だと思います。
バイタル測定して、同意書確認して、付属品はないか確認して、点滴準備して…って
術前バタバタと忙しいかもしれません。
でも学生さんならではで、話をする時間が確保しやすかったりするかとも思います。
患者の気持ちに寄り添う姿勢を見せると
指導者も「ちゃんと考えてるやん。」って思ってくれると思います。
〇手術直後
一番シビアになるところですね。
術式によって観察項目は異なると思います。
とにかくバイタルサイン、創部の状況、ドレーンの性状や量、in-outバランスなど
手術によって観察する項目は違うかと思いますが
後出血などを起こしているとショックを起こしたり急変しかねないので
注意深く観察できるようにしましょう。
〇手術翌日~
・とりあえず離床が大事
離床することで呼吸器合併症の予防もできるし、イレウス予防にもなるし、痛みも早く引いてくっていうし
とにかく動かせるように計画を立てることが大事。
でも無理矢理動かすっていうと
「患者さんの気持ちになってみなさい!」って怒られちゃうから、
術後の患者なら、鎮痛剤を定期で使用していることが多いと思うから
薬が効いているタイミングを狙って動くことを計画するといいと思う。
それでも無理なときは時間をおいたりして再トライしてみよう。
初回歩行の時には、深部静脈血栓症の観察も大事だから忘れないようにね。
・清潔ケア
術後1日目は動くのが痛くてしんどい患者が多いと思います。
痛みや挿入されているドレーンなどに注意し介助で実施していきましょう。
患者さんも徐々に動けるようになってくると思うので、
状況に合わせてセルフケアを促せるように考えていきましょう。
ドレーンなど付属物がとれればシャワー浴を計画するし、
シャワーに入れなければ感染を予防するためにも創部の洗浄を計画できるといいと思います。
・食事について
手術によっては食事の仕方に注意していく必要があると思います。
食事の摂取方法についても注意していきましょう。
・退院後を見据えて考えよう
手術をしたあと、元気になって退院していく患者さんがほとんどです。
生活の場に戻ったとき、不安なく生活できるかどうかを
患者さんとのコミュニケーションを通して把握し
もともとの生活のままで良いのか、改善していく必要がないのか
患者さんの既往歴などを交えて考えられるようにしましょう。
学生さんならではで、コミュニケーションをとる時間もいっぱいあると思うしね。
〇まとめ
外科の実習では
- 術前は不安に寄り添う
- 術直後はバイタルや出血など変化に注意する
- 離床する
- 状況に合わせた清潔ケアを考える
- 食事について気を付けることはないか考える
- 退院後の生活を考慮する
ってことが大事かな~。
特に退院後の生活を考えるってことが抜けがちだから気を付けるといいかと思います。
外科の実習は展開が早く、毎日計画の評価修正に追われて大変かと思います。
でも一日経つごとにどんどん元気になっていく患者さんも多く、楽しいややりがいを感じることもあるかと思います。
指導者さんは怖いこともあるかもしれませんが、サバサバしてるだけ。
嫌味ったらしい人とか少ないし、ウジウジせず元気に返事していればなんとかなるよ。わかりません!ってねw
もっとこういうことが知りたいとか、こんなこと言われて困ったとかってことがあったら教えていただけると幸いです。
以上っ!実習頑張れ!
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